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楽園の読書録 20.

町山智浩/文藝春秋『マリファナも銃もバカもOKの国』

爺さん婆さんの(あるいはとっくに死んだ)世代にはフランス文化に憧れる人が多かったらしいが『宇宙大作戦』(即ち『スタートレック』)など楽しみに視て育った僕らは断然アメリカだ。 僕も町山もいまだに『スタートレック イントゥダークネス』のような出来の良いスタートレック映画を観るとコーフンしてしまう。
・・・と言っても当然子供の頃のように無邪気にアメリカに憧れることは出来ない。『スタートレック』に しても「これも結局アメリカらしい “最後はなんでも暴力で解決” って映画なんだよな・・・」というのはわかっているのだ。

それでもアメリカは面白い。何より(事実上「お上のなさることに間違いはございますまい」で生きている日本人と違って)中央集権を嫌うところが気分がいい。時には暴力に訴えてでも,だ。
この本を読むと『タクシードライバー』のトラヴィスのようなイカれた男たちはまだまだ健在のようで僕は嬉しい。

★★★★
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楽園の読書録 18.

副島隆彦/ベスト新書『余剰の時代』

19世紀末から20世紀始めは西洋にとって決定的に大きな転換期だった。それはマルクス,フロイト,ソシュール,ニーチェ等々が,今に続く言わば “キリスト教の代用品探し” を始めた時代であった。
しかし副島隆彦によると,それよりもハイデガーやJ.M.ケインズ等によって恐るべき問題が気づかれ始めた時代である。余剰の問題。すなわち生産設備や製品だけではなく人間が余ってしまう時代の到来。もはや物理的に人類の大多数は窮乏に向かうよりないということ。
これに対する処方箋は,ない。この本も序文からして著者が敗北宣言しているようなものだから,お得意のリバータリアにズムの話など持ちだしても結局支離熱滅裂なまま終わるのであった。

本当は「戦争をしてそれにかこつけて体のいい棄民をする」なんてやり方をするか「軍事・警察行為は政府がするが,それ以外は国民が(愚かしく生きて自滅することを含めて)総て勝手にすればいい」と言ってしまうよりないのだろうが,そうは言わない/言えないのが副島隆彦の弱いところでもあり,優しいところでもある。

★★

楽園の読書録 17.

井沢元彦・呉善花/祥伝社黄金文庫『やっかいな隣人 韓国の正体』
同/祥伝社新書『困った隣人 韓国の急所』

右翼向けの本だろうなどと思ってはいけない。この2冊を読めば,韓国人/朝鮮民族の奇妙な国民性の根本にあるものがわかる。それは言わば“儒教原理主義”である。なぜ大統領までもが美容整形をするのか,なぜ芸能人までもが必死に大学へ行きたがるのか・・・なんて事もこれで説明がつく。

ただし日本人の大部分は儒教の基礎知識があるようでまったくない。なにしろ『論語』の第一行目, 「学びて時にこれを習う」とは一体何を習うのか,なんてことすらたいてい分かっていないのだからあとは言わずもがなである(正解は「宮中で執行う儀式の正しいやり方」)。
そういう人はまず儒教について学んでからどうぞ。

★★★★☆

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楽園の読書録 16.

阿部泰尚/幻冬舎新書『いじめと探偵』

ダメな校長は言い逃れが出来なくなると「出来ることはやってます!」と泣いてごまかそうとするらしい。 大津の事件でもそんなふうだったな。
教育委員会なんのも教員上がりのジジイが仕事しないで給料もらうために存在しているようなもので,実際いじめに限らず何の問題も解決したことがない(最近もどこぞで教科書の中味も見ずに採用していたのがバレたなんてニュースでやっていたな)。
僕は「いじめだのストーカーだのいう問題はもう探偵でも使わないと解決出来なくなってきているのじゃないのかね」と思っていたのだがそれはやっぱり正しいようである。
というよりはるかに事態は深刻らしい。強制売春とかもうね・・・。

★★★

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楽園の読書録 15.

内田樹/文春文庫『街場のアメリカ論』

アメリカ人は無意識に女性と子供を嫌悪しており,彼らにしばしば見受けられる極端な肥満は無意識的な格差社会に対する抗議である・・・などと書いている。
こういう話に感心する人もいるのだろうけれど,僕は「無意識なんて持ち出したんじゃなんとでも言えるしな。学者の言うこっちゃないね。内田樹はアメリカなんぞ論ずるより先にソーカル事件の総括をしなくっちゃ」と思う。でないと,心ある人には「いつまでこんなことやってんだ? やっぱりフランス現代思想などお勉強してもバカをこじらせるだけだね」と嗤われておしまいである。

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